勉強なんてテストが近くなってからで大丈夫だよね
おっと、危険な発言!
テスト対策は日々の勉強の延長線上にあります。
毎日の勉強をおろそかにしてテスト前だけ集中しても、それは付け焼刃。
テストが終わった瞬間、勉強したことが頭から抜け落ちてしまいますよ。
そもそも「勉強する」ってどういうこと?
勉強とは、✖を〇にすることです。
つまり「できない」を「できる」に変えること。
もう少し詳しく言うとすれば
できない → わかる → できる
これが勉強です。
スポーツに例えてみましょう。
バレーボールでトスの上げ方を身につけるとします。
お手本を見せてもらい、体の使い方と注意点を解説してもらうのが「わかる」状態。
試合で上手にトスを上げられるのが「できる」状態。
「なるほど、そうすればいいのか」と頭でわかっただけでは試合で使いものになりませんよね。
何度も繰り返し練習することで、緊張した場面でも上手にトスを上げられるようになります。
勉強もそれと同じ。
授業を受けて、わからないことがわかるようになる。
プリントやワークを解き、間違えた問題を繰り返し解くことで、テストで正答できる力が身につくのです。
テスト前だけだと足りないことがわかってもらえると思います。
大事なことなのでもう一度言います。
勉強とは、✖を〇にすることです。
学校の授業がキホンのキ
学校に通っている人であれば、勉強の基本は授業です。
教科書というのは実によくできていて、必要最低限の情報が効率的にまとめられています。
必要最低限?
そう、教科書に載っているのは必要最低限の情報です。
学習指導要領という「この科目はこれを勉強しましょうね」という国の指針があるのですが、それをこと細かに全部教科書に載せようとすると分厚くなってしまいます。
本当はもっと丁寧に説明したいのに、教科書会社さんは情報を泣く泣く厳選しています。
数百円で買える分量にするためには、そうするしかないのです。
なので、それを補うのが学校の先生です。
「これってこういうことだよ」「この出来事はこの事件とつながっているんだね」のように、知識や背景をわかりやすく説明してくれるのが授業。
そういう意味で、授業が勉強の基本になります。
先生が強調して説明したことや疑問に思ったことなどをメモしまくりましょう。
居眠りしたりボーっとしたりするのはもったいないですよ!
インターネット上には各単元の解説動画がたくさんあります。
学校に通っていない人は授業の代わりにそれらを探してみてください。
家での勉強は何をすればいいのか?ーおススメ5ステップー
とはいえ、授業の内容がチンプンカンプンならボーっとしてしまいますよね。
授業を大切にするために以下の優先順位で家庭学習に取り組むことをおススメします。
ステップ1.宿題
ステップ2.英語の予習
ステップ3.英語と数学の復習
ステップ4.国語の予習or復習
ステップ5.理社の復習
1と2は絶対にやってください。
3もできれば毎日やってほしい。
4と5は余力があれば毎日ですが、部活や習いごとなどで忙しい人は週末だけでもいいでしょう。
学校の先生が宿題を出す大きな目的は「学習習慣をつけること」「約束を守るクセをつけること」だと私は思っています。
自分が「わかっていること」と「わかっていないこと」を仕分けるためにも使えますし、宿題を欠かさず期限内に提出することは内申点にも良い影響があります。
内申点に影響があるのは「学習習慣」と「約束を守る」ことは社会人として必要な資質だから。
社会に出たら、書類を締め切りまでに提出するという場面は山ほどあります。
学校の先生のように「じゃあ提出期限延ばすね」なんてことはありません。
期限を守らないと簡単に仕事も収入も信用も失いますので、今から締め切りを守るクセをつけておきましょう。
社会人になってから困らないためにも、せっかくなので宿題を活用してください。
自分の学力と合っていない(難しすぎるか簡単すぎるか)宿題が出ることもありますけど、自分なりの精いっぱいの姿勢を示すのが大切です。
学習習慣の必要性についてはコチラ
予習とは授業の準備です。
勉強が苦手な人は「どうせわかんないし・・・」と思って授業に臨むことが多いもの。
でも、準備をしておけば「これ昨日やった単語だ」と「わかる」体験ができます。
この「わかる」が一つでもあれば、授業が楽しい時間に変わる可能性があります。
その体験をしやすいのが英語です。
予習の仕方は3つ
1.そのページに出てくる言葉の意味を調べる
2.単語の発音を聴く
3.本文の音声を聴く
新出単語はもちろん、本文内のわからない単語の意味も調べておきましょう。
授業中に先生が何を言っているのかわからないとつまらないですよね。
単語の意味さえわかっていれば何となく文章の意味もわかるもの。
この時点では全文をキレイに訳せなくても構わないので、とにかく知っている単語の数を増やすことが先です。
今の教科書はスマホをかざせば新出単語と本文の音声が聴けるようになっています。
事前にそのページの音声に慣れておくことで、授業中に「聴きとれた」と小さな成功体験を積むことができますよ。
宿題が終わったら、次は英語と数学の復習に取りかかりましょう。
英語と数学を優先する理由は、知識を積み上げていく「積み上げ科目」だからです。
積み上げ科目はこれまで習ったことが定着していなければ、新しく習うことが理解できなくなってしまいます。
だから、英語と数学は遅れを取らないようにコツコツと勉強していくことがとても大事なんです。
基本的には、その日学校で習った範囲を復習してください。
習ったことをその日のうちに復習すれば、頭に入りやすくなります。
日々の復習をするときは、学校のワークを使いましょう。
その日学校で習ったことの復習は学校の教科書に沿ったものがいいし、定期テストは学校ワークからの出題が圧倒的に多いですよ。
まず、その日に学校で習った範囲の問題を何も見ずにいきなり解いてみてください。
といっても、直接書き込んではいけません。
なぜなら、テスト前に同じ問題に繰り返し取り組む必要があるからです。
おカネと手間はかかりますが、コピーを取って書き込むのがおススメです。
どうしてもコピーが難しい人はノートでもいいですけど、問題の近くに書き込む方がやりやすいですよね。
だいたいのワークは問題が「基本」「標準」「発展」のように難易度で分かれています。
平均点くらいが目標の人は基本問題だけで十分です。
80点以上を目指す人で時間に余裕のある場合は標準や発展までできるといいですね。
1回解くだけでなく、間違えた問題や答えられなかった問題は自力で正答できるようになるまで2回3回と繰り返しましょう。
1回目は✖と〇の仕分け作業にすぎません。
何度も言います。
勉強とは、✖を〇にすることです。
英語で単語力が求められるのと同じく、国語でも言葉の知識「語彙(ごい)」が必要です。
何を書いているのか理解できないから読む気が失せるのです。
タイミングによって予習になったり復習になったりすると思いますが、どちらも同じことをやるのでいいですよ。
①本文を音読(つぶやく程度でOK)してわからない単語と漢字をノートに書き出す
②わからない単語の意味を辞書で調べる
③わからない漢字の読み方の確認と、できれば書けるように練習
これらを行うだけで、長い文章への抵抗感が薄くなります。
理科と社会は積み上げ科目ではないので、どうしても後回しにされがち。
でも、やればやっただけ点数が取れる「得点源」となる科目でもあります。
社会は暗記だからテスト直前にやるよ
たしかに、重要語句の意味を覚えるだけである程度の点数は取れるかもしれません。
ですが、最近は単純に知識を問う問題よりも、知識を使って深く考えさせる問題が増えてきました。
テスト前により深い勉強をするためにも、基本的な語句は日々の授業と復習で身につけてしまいましょう。
①重要語句を覚える
オレンジペンで書き出せば赤シートで隠すことができます
②教科書を読み直してみる
単に読むだけでなく、例えば理科であれば実験のプロセス、社会であればできごとの背景や歴史の流れなども意識して読みましょう
③ワークの問題を解いてみる
一問一答形式の問題で重要語句を覚えているか確認しましょう。
直接書き込まずにコピーかノートにですよ。
まとめ
余力があれば数学と理科、社会も予習して授業を受けるのが望ましいです。
でも、教科書はどちらかというと予習より復習に向いた作りになっているので、英語と国語に比べて自力で予習するのは難しいと思います。
そういう意味でも授業と復習中心の学習スタイル中心で構いません。
テスト対策、さらに入試は日々の勉強の延長線上にあることを肝に銘じておきましょう。